書は言を尽くさず、

本読んだりしています

2008-01-01から1年間の記事一覧

貴志祐介 『狐火の家』

4篇収録の短編集。『硝子のハンマー』での防犯コンサルタントと女性弁護士のコンビが再び活躍する。

石崎幸二 『復讐者の棺』

サラリーマン石崎と女子高生ミリア・ユリのシリーズ5作目。

乾くるみ 『クラリネット症候群』

徳間デュアル文庫として刊行された『マリオネット症候群』に書き下ろし表題作を加えた一作。

初野晴 『1/2の騎士 harujion』

『水の時計』の叙情性溢れる文章と扇情的なストーリーで横溝正史ミステリ大賞を受賞した著者の、『漆黒の王子』以来の長編。 女子高生と騎士の物語と聞き、冒頭での幽霊の如き騎士との出会いの経緯を読んで、果たしてどうなることかと思ったが、正直なところ…

伊坂幸太郎 『死神の精度』

6編収録、連作短編集。

浦賀和宏 『生まれ来る子供たちのために』

松浦純菜シリーズ最終巻。

小林泰三 『天体の回転について』

8編収録のSF短編集。 しかし、この表紙はどうにかならんもんか。

井上雄彦 『リアル』8

俺がPGなら──── それぞれの道が見えてきたここから、まさに真価が問われる。

ワセダミステリクラブ主催 法月綸太郎講演会

毎年恒例、早稲田祭でのミステリ作家講演会イベント。麻耶雄嵩以来の聴講。 以下、講演内容を抜粋して。 ・京大ミステリ研では読書会、犯人当て、合宿等の活動を行っていた ・『幻影城』全盛の時代 ・学生時代の探偵役は「林太郎」で、デビュー時に島田荘司…

法月綸太郎 『しらみつぶしの時計』

10編収録のノンシリーズ短編集。

花沢健吾 『ボーイズ・オン・ザ・ラン』

やっと最終巻まできちんと読みました。

森見登美彦 『美女と竹林』

『小説宝石』連載のエッセイを単行本化。

冨樫義博 『HUNTER×HUNTER』26

極限まで張りつめた空気の中で ピトーが選択した答は 偽らないことであった 上記一連の件でのゴン・ピトー・キルアの表情は素晴らしい。 「ここで待つ」の次ページの表現も凄い。さよならキルア。 やはり一流の漫画家です。再開万歳!

古川日出男 『ベルカ、吠えないのか?』

イヌたちの物語。畜生ではない、確固たるイヌたちの物語。 太平洋戦争における日本軍の軍用犬たちをルーツとして、その血統は各地に散らばり、第二次世界大戦から冷戦終結まで数多くの交配を経て代替わりし、やがてイヌの家系図は複雑に絡み合う。 勿論イヌ…

吉田修一 『ひなた』

ファッションというのは、誰かに見せるためのものではなくて、まず自分に見せるものだと思う。そして誰よりも自分を見ているはずの自分に、本当にいいものを身につけさせてやることは、決して無駄なことではないような気がする。

森博嗣 『銀河不動産の超越』

うーん、えっと、なんか、言い間違えました。その、えっと、買う買わないという選択ではなくてですね、まあ、なんと申しますか……、あ、そうそう、借家みたいなもので、つまり、賃貸ですよ。借りることぐらいがせいぜいだと思うんです。買えませんよね。人の…

『デトロイト・メタル・シティ』

原作はヤングアニマルで連載中。 原作の馬鹿らしさをまじめに再現しようと取り組んでいるが、欲張って映画としての2時間の起伏を組み込んだ筋になっているため、中途半端な印象も拭えない。感動の要素は、いらなかったのではないだろうか。 とはいえ、オンオ…

『ストロベリーショートケイクス』

主人公は4人の女性。肩書きも年齢も恋愛感も異なる各々の生き様が、クロスしたりしなかったりする物語。 池脇千鶴、中越典子、中村優子、岩瀬塔子らの熱演が一番の見所。

古川日出男 『13』

一言で表せば、片目のみに色覚障害を持ち生まれた男の物語。 著者の特徴といえば、勿論豊穣な文章力だが、他に物語に息を吹き込む力の強さが挙げられるように思う。 本書の構成は第一部・第二部と分かれている。第一部は舞台を日本またはザイールとし、主人…

森博嗣 『工学部・水柿助教授の解脱』

理屈というのは、ちょっと良い気持ちを少し展開して増幅するか、または、ちょっと嫌な気持ちを少し包み込んで減退するか、そんな機能の装置なのだ。 水柿シリーズ第三作。

定金伸治 乙一 松原真琴 『とるこ日記』

作家3人によるトルコ旅行記。

森博嗣 『もえない』

ずっと生きていると思うから、あまり深く関わりたくない、と心配をしてしまう。だから、冷たくあしらっていたかもしれない。その場かぎりで、二度と会わないという相手ならば、少しくらい親しい真似もできる。簡単なことだ。

西尾維新 『零崎軋識の人間ノック』『零崎曲識の人間人間』

戯言シリーズの番外編とでも言うべき、殺し屋一家「零崎一族」にスポットを当てる零崎シリーズ第二弾および第三弾。

浦賀和宏 『地球人類最後の事件』

松浦純菜シリーズ第8作。

歌野晶午 『舞田ひとみ11歳、ダンスときどき探偵』

6編収録の連作短編集。

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『未だ見ぬ明日へ』

心 切り売りの対価や 君の汚れたプライドで どんな大きな成果を積み重ねようとも それが何になろう 「うまいとか思われたくない。下手でもいい。裏声になってもかまわない。大声で叫びたい」。過去にTV番組のインタビューでVo.後藤が語っていたように思うが…

サンボマスター 『音楽の子供はみな歌う』

シングル3曲のクオリティの高さは勿論、「愛することのすべて」「ひかりひとしずく」「オルフェ vs グッバイハイスクール」「青春のベル鳴りっぱなし」等、ライブ向けのアップテンポナンバーの多さがサンボマスターならではである。 また、じっくり歌唱力を…

飛鳥部勝則 『堕天使拷問刑』

ASIAN KUNG-FU GENERATION 『ワールド ワールド ワールド』

再生開始から「ネオテニー」までの駆け上り、「ワールド ワールド」から「或る街の群青」を経由し「新しい世界」にて着地する、これら2つの流れに強く惹かれた。

福本伸行 『アカギ』21

やっとこさこの展開 果たしてここまで引っ張る意味はあったのかなぁ 苦労して鷲巣の牙城を崩した感は激しく感じられるけども