書は言を尽くさず、

本読んだりしています

2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

東京事変 『娯楽(バラエティ)』

東京事変の3rdアルバム。 今回は作曲を椎名林檎以外のメンバが手掛けているため、曲調・アレンジもバリエーションに富んでおり、文字通りバラエティ豊かな珠玉の作品集として仕上がっている。無論、椎名林檎の存在感は詞および歌唱による具現化のみだとして…

奥田英朗 『イン・ザ・プール』

キチガイ医師・伊良部が活躍するシリーズの第一弾。 およそ精神科医らしからぬ行動で、結果として患者を快方に導く伊良部の姿は、読んでいて爽快。ストレス社会にスポットを当てつつも、何じゃそらと笑い飛ばすが如き開きなおりっぷり。娯楽小説として非常に…

『7月24日通りのクリスマス』

吉田修一の原作はあくまで原作として、暗黒面に蓋をかぶせる・父親の店や海原さんの年齢等の設定の一部変更など巧くアレンジして、ポピュラー方面に膨らませた感じである。YOUや劇団ひとりの存在感はなんだかんだででかい。面白いは面白いが、吉田修一でなく…

桜庭一樹 『少女には向かない職業』

ミステリフロンティアとして配本された本作だが、ミステリ色は薄めであり、「少女」の思春期における情動に視点をあて、中学校での生活・さびれた地元・淡い恋・殺人等々のイベントを通して深掘りしていく。 生々しくどろどろと痛々しい思春期小説は幾つも読…

大岩ケンヂ・滝本竜彦 『NHKにようこそ!』

原作よりも寄り道が多く、生々しく、結末も異なるわけだが、下手に原作よりも物語として完成度が高いので困る。原作は笑えたが、コミック版は頭を抱えてしまった。絵師の力量だろう。

福本伸行 『アカギ』(20) asin:481246711X

「大ゴマが多くてわかりやすいなぁ」とか囁かれてそうだ。

大亜門 『クレイジー大亜門道』 asin:4088744489

「一九ポンチ咄」は確かに地味だった。

大亜門 『太臓もて王サーガ』(8)

巻内ベストは「あたしのしゃくはち式より危険だぁー!」。 全巻通してだと選びきれないぐらいのネタが出てきそう。カテゴリ分けすると、テニスの王子様・デスノートのパロが好きだった。木嶋率高し。あと勿論ジョジョ。 ジャガー系のギャグはジャンプに1作で…

最近のジャンプ

ということでまとめて感想書くと ・HUNTER×HUNTER……最新号は一部予想通りの展開だけどまさかこんなワクワクするとは ・NARUTO……死亡フラグ判定から結構じっくりと処理してますね ・アイシールド21……もう盛り上げるにはそれしかないという展開だけど巧く処理…

歌野晶午 『ハッピーエンドにさよならを』

11編収録の短編集。

石崎幸二 『首鳴き鬼の島』

孤島による閉鎖状況、バラバラ死体、見立て殺人等々、なんとも「本格ミステリ」を意識したつくり。終盤の展開など、いかにもメフィスト章作家らしく、ミステリ・新本格等の言葉に引き摺られ続ける不器用さが前面に出ている。頭を抱えたくなるが、どうにも憎…