2004-06-01から1ヶ月間の記事一覧
私の所属しているゼミはベンチャービジネスを扱っているのだけれど、法学部のためあくまで法的問題点とそこから派生した事実関係を研究の対象とする。しかし、この「法」という観点が厄介なのだ。ベンチャーに関する書籍は巷に山ほど溢れているが、そのほと…
目まぐるしいと言うよりも地に足の着かない展開。詰め込み過ぎだと思う。 解るような解らないような登場人物の言動。誰に対しても感情移入できないのは前作『夏の滴』と同様だった。 しかしこの作家にはどこか惹かれるものを感じる。こんな小説を書く作家を…
過去に起きた女性作家の死について、その縁者である女性5人が意見を戦わせ真相へと迫っていく、という筋。過去を振り返るに伴い、登場人物それぞれの価値観が語られていく。特に「モノを書く」ことに対するスタンスの差が非常に面白かった。本書の読みどころ…
どう考えても内山理名より広末だよ。
手記や作中作を用いた小説のずるい点は、文章力の問題を作中で自ら指摘することである程度誤魔化せることだと思う。まぁ勿論、誤魔化しきれてはいないのだが。 メイントリックは大体想像ついてしまった(というかこのトリック考え付いたことがあった…)。更…
東野圭吾の原作*1は既読だが、なにぶん一年半ほども前のことなので筋はほとんど忘れていた。言葉は悪いが、東野圭吾の作品中では書き捨ての部類に入る作品だと思うので、どうもインパクトが足りず印象に残らなかったのかもしれない。 藤木直人ははじめミスキ…
第123回直木賞受賞作。
B’zはいくつ歳とっても変わんないなぁ、っておもた。
周辺各所の評判の良さから、購入してみる。 これは確かに面白いですわ。ただ、テンポの良い展開は秀逸だけど、ちと早すぎる気もする。死神が訪れるまではもう少し入念に過程を描いても良かったのでは? あと、小畑健の画力は相変わらず凄いですな。止め絵で…
強さのインフレが凄まじいですね。物語が進むにつれて自然にインフレが起きているんじゃなくて、意図的にインフレさせているような気がする、この作品は。まぁ「念」という概念のおかげで、不等号で表せるような単純さはない点が救いですが。