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『城崎にて 四篇』

城崎にて 四篇
城崎旅行の思い出を四名の作家が其々に綴る短編集。
温泉、蟹、志賀直哉など城崎にまつわる様々について、各々の向き合い方を観察できる。
森見登美彦以外は初読みの作家だが、それぞれのユニークな人柄を偲ばせるような作品群であり、この集まりの旅行はさぞ楽しかったのだろう。ひしひしと伝わってくる。
また、「温泉小説」なる架空ジャンルをさも歴史あるように吹聴語りする様は、流石森見と言うべき。