書は言を尽くさず、

本読んだりしています

2008-01-01から1年間の記事一覧

うすた京介 『ピューと吹く!ジャガー』15

タイトル話はタイトル話になるだけあって面白い しかしBBCが全盛って、相変わらずコミックスは悲惨なことに まぁそんなところもジャガーらしい

曽根圭介 『鼻』

第14回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作。

島田荘司 『リベルタスの寓話』

2編収録の短編集。

伊坂幸太郎 『グラスホッパー』

伊坂幸太郎にしては珍しい、ハードボイルド要素の強い作品で、重厚さを持たせるためか、普段の伊坂作品に見られる気取りや洒落た言い回しは「比較的」控えめである。しかし、あくまで控えめなだけであり、その伊坂風の感性が明確に残っていることは間違いな…

吉田修一 『ランドマーク』

大宮に建設中の高層ビル。その開発に関連する2人の男のまったく異なる日常が、吉田修一お得意の静かな異常を孕みつつ交互に描かれる。 高層ビル「O-miyaスパイラル」は、読んで字のごとく、並び立つ2本のビルが螺旋のごとき形状をとる構造。接近はしても絡み…

中井拓志 『レフトハンド』

第4回日本ホラー小説大賞長編賞受賞作。

西尾維新 『不気味で素朴な囲われた世界』

『きみとぼくの壊れた世界』に続く「病院坂」シリーズ第二弾。

『井上雄彦 最後のマンガ展』*1

この展は絵画展ではない。まさにマンガ展である。 ただ「絵画」を飾り続けるだけではなく、そこに連続する「物語」が存在する。 加えて、平面的な世界に閉じたマンガとも一線を画し、空間を意識して構成することにより、「上野の森美術館」そのものをあたか…

石川雅之 『もやしもん』1〜6

「菌が見える」主人公が農大に入り、どうやらこうやらするお話。 菌や酒に関する薀蓄が半ば漫画としてのバランスを崩さんばかりに頻出するため、これら薀蓄に対しては正面から受け止めるか、適用に受け流すかのいずれかができる人でなければ読むのが辛い。読…

井上雄彦 『バガボンド』28

引っ張ったわりに意外とあっさりな小次郎と黄平の絡み。 あと又八のための巻のようなもの。武蔵には休息を。

瀬川ことび 『厄落とし』asin:4043525028

5編収録のホラー短編集。

法月綸太郎 『犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題』

本格ミステリ6編収録の短編集。

舞城王太郎 『スクールアタック・シンドローム』

そしてそれを長い間続けて、ようやく諦めたふりをして、長い間に培ってきた大きな「ふり」の舞台からすっと降りて、その舞台だけが手を離れた紙飛行機のように軌道をまっすぐに飛びつづけていくのを見送りもせず、目をそらし、そんな舞台なんてなかったこと…

櫻沢順 『ブルキナ・ファソの夜』asin:4043622015

第3回日本ホラー小説大賞短編賞佳作受賞作。

西尾維新 『ニンギョウがニンギョウ』

講談社「メフィスト」に掲載していたシリーズに書き下ろしを加え1冊にまとめた連作集。

小林泰三 『モザイク事件帳』

7編からなる短編集。

あせごのまん 『エピタフ』

3編収録の短編集。

サンボマスター 『「音楽の子供はみな歌う」ツアー2008@日比谷野外音楽堂』

思えば2年前も野音でサンボマスターのライブに参加してた。 今も昔もサンボマスターにおける相方は同期。シングル曲、名曲の目白押し。 やはり「青春狂騒曲」「愛しさと心の壁」「そのぬくもりに用がある」「月に咲く花のようになるの」あたりの盛り上がりは…

伊坂幸太郎 『チルドレン』

5編収録の連作短編集。

森山東 『デス・ネイル』

4編収録のホラー短編集。

日日日 『ピーターパン・エンドロール』

大人になれない・大人になりたくないピーターパンたちの物語。 高校在学中にデビューした著者は、その若さを存分に活かした大胆かつ繊細な心理描写を売りとして、驚くほどの速筆で作品を発表している。 本作は新風舎文庫としては3作目。あとがきにて著者が…

金田一蓮十郎 『ハレグゥ』7

そういう話の広げ方するのね。 しかし5年後のハレすげぇー

貴志祐介 『天使の囀り』

アマゾンから帰国して以来、別人のように変貌を遂げた人々。その原因・真相を探るホラー小説。 とはいえアマゾンでの出来事そのものの記述は淡白であり、日本を舞台とする人々の変化こそを真の恐怖として取り上げ、入念に濃密に記述している。 描写のグロテ…

西尾維新 『トリプルプレイ助悪郎』

清涼院流水のJDCシリーズへのオマージュだの何だの詰め込まれた、JDCトリビュート。西尾維新としては第2弾。

小林泰三 『ネフィリム 超吸血幻想譚』

『ΑΩ 超空想科学怪奇譚』に続く、大真面目にSF・ホラーに取り組むシリーズ第二段。 人間と吸血鬼とそれらを超越するものの対立関係・物理的衝突を、人間側・吸血鬼側の視点を交差させ描く。 眉を顰めるグロテスクな描写や、戦闘シーンにおける実に科学的な…

『HUNTER×HUNTER』No.25

一個の生命に対する慈愛溢れる振る舞い これを侵してはそもそもの大儀を失い人ですらなくなる 面白すぎる。No.267から268までの下り(引用部等)は本当に痺れる。 どれだけ休んでいても、集中連載の繰り返しでも構わないと思わせるぐらいの展開。

恒川光太郎 『秋の牢獄』

3編収録の短編集。

サンボマスター 『「音楽の子供はみな歌う」ツアー2008@渋谷 CLUB QUATTRO』

クアトロは人生初で、みっしり詰まった感じに驚いたが、会場の熱気をこれでもかと言わんばかりに盛り上げる効果はある。曲数は少ないように感じたが、冷静に考えると体感レベルの話かもしれない。 乏しい経験ではあるが、これまでの人生で最も狂ったライブだ…

B'z 『ACTION』

驚きの17曲収録。 全体的にロックよりもポップなナンバーが多く聴きやすい一枚。 以下にへヴィローテーションの曲を列挙。 ・「Perfect Life」 ギターリフと歌詞が最高。メロディ的にはCメロが良い。 ・「FRICTION -LAP 2-」 B'zお得意の全編英詩ロック。『S…

『L change the WorLd』*2

劇場版『DEATH NOTE』からのスピンオフ。 細菌兵器に関する組織との闘いが物語の主軸となるのだが、論理面での閃きや心理面での駆け引きには乏しい。「L」であることの必然や、「DEATH NOTE」らしさといったものが決定的に欠けており、ただのやんちゃなホラ…