2016-07-25 北山猛邦 『オルゴーリェンヌ』 book 『少年検閲官』続編。 ファンタジー設定を活用した本格ミステリは北山の得意分野。舞台は孤島、「カリヨン邸」なる建物、密室殺人などのミステリ読みの注目を誘うワードも登場。そして物理の北山。事件現場の見取図はやはり見るだけでワクワクする。 また、設定の活用と言うよりかはミステリのための設定と言うか、ご都合主義と言われかねない部分も存在するが、何故か北山であれば許したくなる。本格ミステリに対する真摯さが感じられるからだろうか。