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書は言を尽くさず、

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森見登美彦 『森見登美彦の京都ぐるぐる案内』

森見登美彦の京都ぐるぐる案内 (新潮文庫)
カラー写真による京都周辺の多数ある魅力的スポットの紹介。
ただのガイドブックではない個性的な点として、エッセイ2編と、スポット個々に森見作品の舞台とした場面のセンテンスが付されている。想像した以上に実在の場所を用いているのだなぁと驚いた。
そして惜しむらくは読み手の経験値。関西出身ながら京都とは縁浅く、個人的な記憶を結び付けられるようなスポットはそう多くなかった。
森見作品は、「この場所を知っていれば」「この場面が想像できれば」という「もっと楽しめたであろう」系の悔いが残ることが個人的には頻繁にある。想像力に長けていれば問題ないのだろうが、自分はその点得意ではない。本書はそうした場面の補間的な意味合いがあると思うが、反面「悔しい」「惜しい」というコンプレックスを刺激する作用もあるように思う。