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西尾維新 『デリバリールーム』

デリバリールーム
コロナ禍での上昇ワードの一つ・宅配という意味でのデリバリーではない。デリバリールームで分娩室という意味となる。特定の妊婦に届けられた謎の郵便物。それは特定の妊婦だけが参加できるデスゲームへの招待状だった。
デスゲーム形式は、西尾維新の持ち味である駆け引き・ハッタリとケレン味が上手く活かされる設定。ここに言葉遊びが加わり、緊張感がありつつもどこか脱力するような雰囲気も漂う一作。西尾維新の平常運転とも言えるだろう。