2014-05-04 法条遥 『バイロケーション スプリット』 book 通称「バイロケ」の続編。 形だけの続編ではなく正統続編とでも言ったもので、バイロケーションの概念や一部の登場人物も引き継いでいるため、前作読者は読む価値が高いと思う。しかし、バイロケーションの概念や特徴に関する説明が少ないため、前作未読者へは相当厳しい内容だと思う。内容を忘れている場合も然り。 なお、ストーリーの分量や工夫具合については、前作よりもかなりあっさりめだと思う。著者はタイムスリップものに相当思い入れがあるようで、そちらに本腰を入れているのだろうかと勘繰ってしまう。