森博嗣実用書シリーズ。
森博嗣の考え方大公開シリーズという方が正しいか。
今回は「抽象的思考」「客観的思考」というものがテーマ。テーマに沿って淡々と世間の常識的な考え方を打ち破っていくのが著者の得意技。実用書というジャンル自体への批判すら一部に見える。流石というものである。
どんどん原発の話題に向かっていくのも別の意味で面白い。『科学的とはどういう意味か』で書いたことについて、余程反響があったのだろう。
なお、タイトルは新潮社の編集に決めてもらったというが、仮題の『抽象思考の庭』の方が良かったな。