今村昌弘 『魔眼の匣の殺人』

シリーズ第二弾。
『屍人荘の殺人』の続編。謎の組織・斑目機関の手掛かりを探るうちに、探偵・比留子と葉村は、とある建物に行き着く。
前作から引き続いての特殊設定とミステリの組み合わせ。今回は、100%的中する「予言」がある設定下、複数人の死が「予言」される状況での連続殺人事件。
非常事態の下、特殊状況の下での特殊なホワイダニットが面白い。そして、ただでは終わらないどんでん返し。トリック・ギミック。よく練られた作りだと思う。二作目としての及第点を十分クリアしている。