本格ミステリ作家クラブ編。
28人参加の24編。
深水黎一郎、北村薫、早見裕司、汀こるもの、鳥飼否宇、小森健太朗、村瀬継弥、山沢晴雄、伊井圭、小島正樹、森谷明子、奥田哲也、松本寛大、飛鳥部勝則、芦辺拓、藤岡真、辻真先、柄刀一、早見江堂、太田忠司、斎藤肇、門前典之、井上雅彦、有栖川有栖、光原百合、綾辻行人、法月綸太郎、西澤保彦。
ガチガチ本格、サスペンス風味、ホラー風味、パロディ、小説でないものなどなどバラエティに富んだミステリアンソロジー。
初めて読む作家も多いが、一方でこの一冊の中で一番印象に残ったのは、昔から追い続けていた飛鳥部勝則。個人的にはやはり、な結論ではあるが。僅か20ページに含まれた倒錯。こういうのをもっと描いて欲しい。
久しぶりに読んだ斎藤肇も変化球の投げ方が面白い。
この二編で元は取れたかなと感じる次第。