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麻耶雄嵩 『化石少女と七つの冒険』

化石少女と七つの冒険
『化石少女』続編。7編収録の短編集形式。
前作からの直接的な続編で、前作までのネタを割るような記述も多いため初読時には注意を要する。
まりあと彰の二人だった古生物部への新入部員や、彰のクラスメイトとの関係、古生物部の知名度上昇など、本書で種々の環境変化が発生していく。その関係性の変化の描き方たるや、麻耶雄嵩独特のものがある。特に7編目の「禁じられた遊び」の真相と結末には舌を巻く。まだ続くのか分からないが、いずれにせよこういう後味の悪さは癖になる。