2014-08-09 小林泰三 『百舌魔先生のアトリエ』 book 7編収録の短編集。 過去にアンソロジーで発表した作品の再録が多いため、あまり短編集としての一貫性はないが、書き下ろし2編も含めて小林泰三のホラー小説の芸風を網羅的にカバーしており、小林泰三初読者にもヘビーユーザーにもお薦めできる作品。なお、SF作品もあるが少ないので、SF要素を堪能したい場合は他の短編集の方が良いと思う。 なお、本書の中では「ショグゴス」が一番好みであることから、自分は小林泰三にはSFを求めているのかもしれない、とぼんやり思った。