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今村昌弘 『でぃすぺる』

でぃすぺる (文春e-book)
「町の七不思議」と、クラスメイトの従姉の死。二つの関連性を小学6年生の3人組が追う。
ジュブナイル×オカルト×本格ミステリを謳う少年探偵団ものという雰囲気だが、落とし所とスケール感の意外性。考えてみればいかにも今村昌弘とも言える。
個人的になかなか読み進めるのに苦戦した作品。別にジュブナイルが苦手な訳でもないつもりだが自分の感性が衰えたのかなと思ったが、今村昌弘の前作を読んだ際にも似たように「ノらなかった」ことを思い出し、謎の牽引のさせ方・キャラの心理描写・文章面など、全般的な相性なのかもと感じる。