書は言を尽くさず、

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乙一 恩田陸 北村薫 誉田哲也 西澤保彦 桜坂洋 岩井志麻子 『七つの黒い夢』

ダーク・ファンタジー7編オムニバス。
乙一目当てで読み始めたが、気を惹かれたのはこの文庫で初めて読んだ誉田哲也であり、フランクな語り口調で肯定的な物語を描くと思いきや、シニカルな世界への取り組み方が前面に現れる。妄執を描く岩井志麻子よりも、オーソドックスな怪談を紡ぐ北村薫よりも、見方にとっては「黒い」。