書は言を尽くさず、

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山田真哉 『女子大生会計士の事件簿 DX.1』

女子大生会計士の事件簿〈DX.1〉ベンチャーの王子様 (角川文庫)
「萌実」はいくらなんでも酷い。
会計を扱ったミステリを謳い文句としているが、つくりは基本的にビジネス書。深い人物描写や状況描写はなく、簡潔な文体と台詞で展開する。というわけで小説としては物足りないが、コンセプトが定まっているので良いような気がする。そんな中、女子大生会計士の「萌実」という名前だけが異様に浮いている。