NHKの同名ドラマにて用いられた物語の小説化。
著者は辻真先、白峰良介、黒崎緑、霞流一、芦辺拓、井上夢人、折原一、山口雅也。
初回は8作もあったのかと驚いた。
season2の作品と比べるとロジカルというよりもワンアイデアで犯人に至るような作品が多く、粗い印象が残る。一番推理物として面白く取り組めたのは山口雅也か黒崎緑か。
一編一編は最低限の長さとなっているが、この短さでも確かな個性を感じさせたのは霞流一と芦辺拓。霞流一の不謹慎さは懐かしく、何故か微笑ましい。芦辺拓は初めて読んだのだが、鼻に来る類の薬品を飲んだような感触。思った以上に合わなかった。