2004-09-12 小川勝己 『狗』 book 5篇収録の短編集。 初出はすべて「ミステリ・マガジン」だが、長さと出来にえらくムラがある。しかし最後の「夢の報酬」はミステリ色も強く、小川勝己の本領が最も発揮されている作品だと思う。初めの2篇で読むのをやめようかと考えたほどだが、最後まで読み切って正解だった。