書は言を尽くさず、

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小林泰三 『臓物大展覧会』

短編9編と前後プロローグエピローグを収録した短編集。
臓物に関するコンセプト作品…というわけではなく、スプラッタからモダンホラー・SF等多種多様な小林泰三作品の集合体である。
穀潰し隊員のとぼけたやり取りや、地球外生命体の可能性を感じさせる「SRP」、小林泰三の得意技・論理性が言い換えれば屁理屈でしかないことを思わせる「悪魔の不在証明」等がお気に入り。