2010-12-19 浦賀和宏 『彼女は存在しない』 book トリッキーな構成とミスディレクション。後半の畳み掛けるようなサプライズの連続。浦賀和宏の作品中で、最も類型化されたいわゆる「ミステリ」なのではないかと感じる。 陳腐なセックスの扱い、テクノへの傾倒、二重人格等の精神病といった、浦賀和宏らしい要素は見受けられるが、安藤直樹シリーズから一歩を踏み出した作品。