2007-09-09 貫井徳郎 『ミハスの落日』 book 外国を舞台にした作品だけを集めた短編集。 どの短編にもミステリ的要素は含まれており、落としどころも後味もいつも通りの貫井作品の雰囲気に近いが、各国各地の風景描写が挟まれるのが特徴。 印象に残ったのは表題作と「ストックホルムの埋み火」。どちらも著者お得意の心理描写力が発揮されている。