書は言を尽くさず、

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貫井徳郎 『ミハスの落日』

外国を舞台にした作品だけを集めた短編集。
どの短編にもミステリ的要素は含まれており、落としどころも後味もいつも通りの貫井作品の雰囲気に近いが、各国各地の風景描写が挟まれるのが特徴。
印象に残ったのは表題作と「ストックホルムの埋み火」。どちらも著者お得意の心理描写力が発揮されている。