書は言を尽くさず、

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『青の炎』

貴志祐介の原作に忠実な良質の倒叙ミステリー(というよりサスペンス)でした。ガレージの雰囲気と青の水槽を用いた演出は素晴らしい。
  キャストについては、とにかく二宮和也の好演が光った。小説ではかなり大人びた印象の強かった主人公だが、映画では17歳相応に感じられる。まぁこれは文章と映像の差によるところもあるだろう。しかし、松浦亜弥が…。ヒロインのキャラクターがあややの演じられる範囲に合わせて変えられていた。妹との差異化という意味では妥当か。だが鈴木杏もそう好きではないので、個人的には微妙だった。中村梅雀はいい仕事してますねぇ。