
5編の連作短編形式。第一首〜第五首とカウントされる各編には、一首ずつ人気歌人の木下龍也から短歌が提供されている。
父の実家の福井県西暁町で唐突な短歌を受け取り、そこから短歌探偵となる小学3年生のタツヤキノシタ。筋も短歌も意味不明だが、短歌の短い三十一字を紐解いていく直線的な描写や強い自己完結性はいかにも舞城節で、57577との相性は良いのかもしれない。
5首それぞれの味があるがダウンタウン世代としては「星綺麗」福井県番長福井一郎の第三首と、マッツンを意識したタッツン呼ばわりの第四首など、細部の面白みを感じる。