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森博嗣 『オメガ城の惨劇』

オメガ城の惨劇 SAIKAWA Sohei’s Last Case (講談社ノベルス)
Gシリーズ後期3部作の3作目であり最終作。
『メフィスト』掲載時およびハードカバー/ノベルス刊行時はシリーズ外作品であったが、文庫化に際し『ω城の惨劇』とされGシリーズに組み込まれた。
副題「SAIKAWA Sohei's Last Case」のとおりシリーズ外だとしてもセンセーショナルな煽りの作品である。
孤島にあるオメガ城への「マガタ・シキ」からの招待状。研究者、医師、画家、記者など専門家たちが集い歓待を受けるが……。
登場人物からしていかにも、S&M、V、四季を経て至ったGシリーズの最終作に相応しいような要素あり。一方で発表直後に読んだ人間は、肩透かし的に完結作扱いされたような印象も拭えないだろう。
個人的には後期三部作が始まったところがGシリーズの終わりというか。そこが終わりの始めであり終わりそのものだったか。そこから終わった名残を見せられているような。
森博嗣の小説家としての活動も、2026年に終わるらしい。森博嗣の中には、物語はあるだろうか。確か、森博嗣は物語を作る際に脳内に映像展開する。それをするともう、記憶として忘れないという。その脳髄を確かに構築・学習し、AIを噛ませば、森博嗣の小説ができるだろうか。もう途方もない夢想でもないとは思う。