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西尾維新 『人類最強のsweetheart』

人類最強のsweetheart (講談社ノベルス)
最強シリーズ。メフィスト掲載作を中核とした6編+予告編の短編集。
戯言シリーズのスピンオフとして人類最強・哀川潤が様々な依頼を請負うこのシリーズ。ここまでのシリーズ作品と同じく、タイトルは暗喩的なもので一般的にsweetheartと聞いて想像するもの・期待するものとは一風変わった描写がなされる。人類最強ともなると、まあ定義が違うのだろう。そういう語感とのギャップが作りやすいから、このキャラクターは重宝されているのかもしれない。
それにしても、であるが、6編収録ながら一編一編は非常に短く、総頁は120頁程度と懐かしの密室本クラス。西尾維新の作品から登場人物数を減らし、謎とオチの構造を単純にするとこうなるのだろう。
で、最強シリーズは完結。しかし、人類最強の旅はまだまだ続くようである(予告編より)。