書は言を尽くさず、

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小林泰三 『ドロシイ殺し』

ドロシイ殺し (創元クライム・クラブ)
『アリス殺し』『クララ殺し』に続く、井森とビルが活躍するシリーズの三作目。
当シリーズは毎回海外児童文学をモチーフとして用いており、今回は『オズの魔法使い』。魔法の存在する世界に、主人子・ビルが迷い込む。地球と異世界をアーヴァタール(化身)にてリンクする設定や、それを活かしたミステリ要素も毎度。
小林泰三節というか、いつまで経っても摺り合わない意見・噛み合わない会話も堂に入っている。中毒性が高い。
なお、巻末に付された『オズの魔法使い』のプチ解説も面白い。