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西尾維新 『西尾維新対談集 本題』

西尾維新対談集 本題 (講談社文庫)
西尾維新と5人のクリエイターたちとの対談集。お相手は小林賢太郎荒川弘羽海野チカ辻村深月堀江敏幸
まず西尾維新より「手紙」が綴られ、それを元に対談が始まる。西尾維新の「発言」を読むのは恐らく初めてで、小説についての考え方、執筆スタイル等を見られる点は貴重と言える。以下は対談相手ごとに。

小林賢太郎…やってる本人が面白い、の例に『りぽぐら!』があるのは、そらそうやろうな、と思う。小林賢太郎という人間や作品自体をあまり知らないので、ちょっと分からない点も多かった。
荒川弘…挨拶と感謝は大切よな。やっぱ。
羽海野チカ…「才能」と「小説家/漫画家になった理由」の描写はなるほどの一言。年を経ると分かるようになってくる気もする。
辻村深月…辻村の言う「小説家となった今は「余生」」というのは良く分からない。「余生」という言葉の定義に、彼我の差があるのかもしれない。あと、なんかこの対談はブツ切り感あり。話が弾み過ぎた?
堀江敏幸…この人の著作は短編を1つアンソロジーで読んだだけだったかと思うが、少し読んでみようと思った。