書は言を尽くさず、

本読んだりしています

野崎まど 『[映]アムリタ』

[映]アムリタ (メディアワークス文庫 の 1-1)
映像系大学生にして天才映画監督が撮る、天才の映画とは。
軽妙な会話文、ぶっ飛んだ少女、天賦の才と凡人、風呂敷の広げ方と畳み方。著者のデビュー作にして、既に野崎まど式が全て出来上がっているような印象。
本書のキーワードの一つに「天才」があるが、この単語をうまくハッタリをかますことができるかが、この手の超人を描く小説や作家のポイント。森博嗣は別格。著者はそこには至らぬが西尾維新は越えていると思う。