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『ミステリ魂。校歌斉唱! メフィスト学園』

ミステリ魂。校歌斉唱! メフィスト学園 (講談社ノベルス)
講談社メフィスト」掲載作品より「学園もの」を選りすぐったアンソロジー。
「学園もの」縛りと言っても学生が出てくればOKぐらいなもので、舞台が学園でない作品も多く、別に青春小説しているとも限らない(ただししているものもある)。
三雲岳斗が最もオーソドックスで、良くも悪くもアンソロジーの趣旨にあった作品かと思う。
乾くるみは、著者が好みそうな言葉遊び中心の作風。
石持浅海は、自分が読んだ作品がたまたまそういうのばかりだったのかもしれないが、軍事もの好きだなぁという印象。
浦賀和宏は、中期浦賀(『浦賀和宏殺人事件』頃)を思い起こさせるような作品だった。
矢野龍王は初めて読んだが、大体想像通りの作風だった。