書は言を尽くさず、

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初野晴 『トワイライト・ミュージアム』

トワイライト・ミュージアム (講談社ノベルス)
新感覚タイムトラベル・ミステリ。(裏表紙より)
脳死状態の患者を救うため、少年少女がタイムトラベルする、という設定は突拍子もない。ただ、タイムトラベルしたことの目的(物語の主軸)と、タイムトラベル先で起こる謎とその解決をきちんと結びつけている。こういった、独特の設定を与えながら、押さえるところをきちんと押さえてミステリらしく仕上げる技術について、初野晴は素晴らしいものを持っていると思う。
1作で捨てるには勿体ない題材なので、続編に期待する。