書は言を尽くさず、

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森博嗣 『自由をつくる自在に生きる』

自由をつくる自在に生きる (集英社新書 520C)
自由の定義と自由を定義するための支配の定義。普段ぼんやりと考える内容を形にしてくれたようで、心地良いような不愉快なようなである。
支配を脱し自由を目指す風潮すらも一種の支配、という議論を始めてしまうと堂々巡りになってしまい好きではない。何でもかんでも自由であるか自由でないかで分類するのだけはやめておきたい。
先々月に同著者同出版社の『小説家という職業』という実用書を読んだが、森博嗣節を浴びるは3ヶ月に一度ぐらいにした方が良いかもしれない。殊にこうしたエッセイ、実用書の類は癖が酷く強い。