2011-04-22 辻村深月 『子どもたちは夜と遊ぶ』 book 上下巻の長編。 繰り返される殺人。数々のミスディレクション。しかし、つぶさに描写を拾っていけば、必ず辿り着ける必然的な結末のように思え、巧妙さに舌を巻いた。別にロジックトリック手法が目新しい訳ではない。寧ろ心理描写からの展開力。凡百の新本格ミステリーを凌駕する。傑作。