書は言を尽くさず、

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井上雄彦 『バガボンド』(27) 『リアル』(7)

バガボンド……吉岡編終了。水墨画のようなタッチと武蔵の心境描写が見所。朱美の最期の刃がある意味一番重い。
リアル……周りは客観的に見れても自分は巧くいかないのが世の常。野宮の味はそこにある。


どちらの作品も根底は似た流れのような気がする。ダヴィンチのインタビューで著者自ら語っていたように、画法がバガボンドは挑戦的・先鋭的で、リアルは一般的な手法の組み合わせと応用であることが最も大きな違いか。