2006-05-20 筒井康隆 『富豪刑事』 book 初筒井康隆。 解説にある通り、設定にかまけずワンパターンを避けている点が素晴らしい。 ただ、「密室の富豪刑事」での読者への振り返り、「富豪刑事のスティング」での構成の凝り方は、個人的に性に合わないなと感じた。特に後者は、構成と読み方を読者に委ねては欲しくない。引き合いに出すのもあれなんだけど、清涼院流水を思い出したりするわけで……。