書は言を尽くさず、

本読んだりしています

王欣太・李学仁 『蒼天航路』

モーニングで読んでいてややたるかった関羽の北上だが、コミックスでまとめて読み返すと印象も違うもので許せる気がした。
それにしても魏諷編あっさりすぎ。もったいない。何晏の出番の少なさがもったいない。


曹操の死で物語を閉じてしまうのは、三国志を題材とする漫画の割には中途半端という印象が拭えない。しかし、儒家思想に縛られた旧体制からの脱却と、個人の武の時代の終焉。その二つをそれぞれ荀紣関羽という二人の人物の死と、新世代(曹丕司馬懿陸遜など)の台頭を通して描ききった結果、三国時代で描くべきものが尽きてしまったのかもしれない。