小説家、評論家、映画人、俳優などとの対談集。
対談を読んでいて思ったが、この人は映画本当に撮る気あるのかな。とりあえず文学界で（ていうか主に高橋源一郎や蓮實重彦に）ちやほやされている現状の中から見い出せるもので満足しているんじゃないかなぁ。夢は夢のままで。
まぁ映画撮ってもまともなものに仕上がるか疑問だったりする。阿部ちゃんの小説って基本的にみっともないものばかりだから、映像にしたら洒落にならないみっともなさになるんじゃなかろうか。中途半端で、文学的な香りも出さず、特に笑えるものにもならず、みたいな。
ただ、法月綸太郎・東浩紀との3者対談は面白かった。話が法月か阿部かどちらかの話に偏って、片方は静観。東は喋りっぱなし。
