2005-08-05 森山東 『お見世出し』 book 第11回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の表題作を含め3編を収録。 表題作と「お化け」は京の花街の特殊性を京都弁の語り口で描いている。話の展開や出てくるモノは典型的だが雰囲気作りがうまく安心して読める。 「呪扇」は扇子職人の一人称で、同じく京都弁で語られる。おどろおどろしさと胸糞悪さが強く感じられる素晴らしいホラー。