「GO」

原作は青春小説の傑作。主人公はコリアンジャパニーズの高校生で周囲にゃ差別と偏見と暴力が取り巻く。いやいやそんなんどうでもいいよ関係ねぇ。でも根源に抱えるのは何？やっぱり人種？それでも俺は青春してますけどね、ていう具合。
映画版は雰囲気も脚本も極めて原作に忠実。となると最早キャストだけの問題。脇は全般的にいい。山崎努と大竹しのぶの両親は最高だし、警官の萩原聖人もタクシードライバーの大杉漣も朝鮮学校の同輩の新井浩文も細山田隆人もいい味出してる。主演の窪塚も適度に伸び伸びやってて好印象。あとは柴咲コウをどう捉えるかによるが、なんだかまだまだ女優として定まっていない感があって微妙なライン。ここさえ何とかなればなぁ…。