書は言を尽くさず、

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浦賀和宏 『Mの女』

Mの女 (幻冬舎文庫)
幻冬舎文庫書き下ろし。
主人公は女流小説家。親友の恋人として現れた男。彼は過去に世間を賑わした一家殺人事件の生き残りではないかという疑惑が生まれ、主人公を蝕んでいく。
主人公が過去の事件も含めて調査していく流れは、桑原銀次郎シリーズに代表される今や著者の得意技。安定のストーリーテリング
聞くところによると電子書籍の『メタモルフォーゼの女』シリーズと関連のある作品らしい。本書の結末にはもやっとした印象が残るが、件のシリーズを読んでいれば違うのだろうか。