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書は言を尽くさず、

本読んだりしています

名梁和泉 『二階の王』

二階の王
第22回日本ホラー小説大賞優秀賞受賞作。
ひきこもりという現代社会の課題にクトゥルフ神話らしき要素を取り入れた怪作。
とにかくスケールの大きい物語を描きたいという欲求が伝わってくる。
登場人物の多さとパニックホラー要素によるせわしなさが物語への没入を疎外する。何だかよく分からない人物がよく分からないが行動している、という感じ。序盤はまだ人物描写に文章を割いているが、主要人物にもう一味ずつエピソードがあれば、終盤のアクロバット展開への味付けにもなってまた印象が違ったのかもしれない。
また、映像化の意識も強い作品。タイトルは秀逸だし、大胆なアレンジの元で映画化したら、より映えそうに思う。