書は言を尽くさず、

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早坂吝 『RPGスクール』

RPGスクール (講談社ノベルス)
突如、学校は剣と魔法の世界のように、ロールプレイングゲームの舞台となる。
まるでタイトル先行型の思い付き作品のように思えるが、この作家のことだから期待は裏切らない。中身は周到なSFミステリ。
問題は、ゲームをプレイしている場面、取り分けバトルシーンがイマイチ楽しくない点である。主人公はゲーム全体の謎解きには熱心だが、個々のバトルはまるで経験値稼ぎのように単調。もう少しケレン味はないものかと。主眼がそこにないのは分かるので、無い物ねだりなのだよね、これ結局。
あとこの著者の割に何か足りないなぁと思ったら下ネタだった。以上…。