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書は言を尽くさず、

本読んだりしています

浦賀和宏 『ふたりの果て ハーフウェイ・ハウスの殺人』

ふたりの果て/ハーフウェイ・ハウスの殺人
社長の私生児として産まれた健一の視点と、山奥にある外界から隔絶された「学園」で暮らすアヤコの視点。この二つのパートが不規則・不定量に切り替わりながら物語は展開する。
浦賀の得意分野を少しずつ活用したような作品で、打算に満ちた思惑や後味の悪い結末、その他要素も浦賀イズムを感じさせる。ただ、もう少し、特に健一パートにパワーというか、もっと振り切れられたのではないかと感じる。ベテラン作家らしい「弁え」か。メジャーデビュー後10年を経た6〜7枚目のアルバムのような、置きに行く感。