書は言を尽くさず、

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伊坂幸太郎 『夜の国のクーパー』

夜の国のクーパー (創元推理文庫)
異世界の、壁に囲まれた国の猫。その国を守る戦士となる少年。現実世界の公務員。この3者が視点人物となり、異世界での「戦争」が描かれる。ファンタジー設定は伊坂お得意の分野。久しぶりに、タダでは終わらなさそうな伊坂作品の期待と、それに足る結末・技巧の成果を読めた気がする。ここしばらく(『あるキング』や『SOSの猿』だとか)変化球が続いていたこともあり、満足度は高い。