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書は言を尽くさず、

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伊坂幸太郎 『3652 伊坂幸太郎エッセイ集』

book

3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 (新潮文庫)
伊坂幸太郎のデビュー10周年記念エッセイ集。文庫化にあたり15周年を迎え、5年分を追加収録。
ジャンルやコンセプトの縛りはなく「伊坂幸太郎のエッセイ」を多彩に106編収録している。エッセイながら、その分量からかなりの読み応えがある。ファンは垂涎ものだろう。よくここまで集めたものだ、と思う。
基本的に小説よりも格段に「真面目」な印象。しかし、あまり意外性はない。「妻」が頻出するのは、最近読んだ貴志祐介のエッセイも同じだなぁと感じた。いずれも何らかの○妻家なのだろう。
そんな中である種常軌を逸しているのは、「豊かで広大な島田山脈の入り口」。島田荘司愛が溢れているなぁと思った。最後に島田荘司作品から10冊を選んでいるが、ラインナップを見ればその愛情が本物だとすぐ解る。
ただ自分が10冊選ぶのであれば、次のようになる。

『眩暈』
『アトポス』★
『龍臥亭事件』
『異邦の騎士』
『北の夕鶴2/3の殺人』★
『奇想、天を動かす』★
『涙流れるままに』★
『夏、19歳の肖像』★
切り裂きジャック百年の孤独
『秋好事件』

★は伊坂幸太郎とかぶった。残り5冊、伊坂幸太郎が何を選んだか気になる方は手にとっていただければと思う。
自分が言いたいのは、『龍臥亭事件』入れてよ、ということだけ。人気はイマイチかもしれないが、大傑作さ。
……島田荘司の話になってしまった。ここまで。