書は言を尽くさず、

本読んだりしています

『二十の悪夢』

二十の悪夢    角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー
角川ホラー文庫創刊20周年記念アンソロジー。すべて書き下ろし。
岩井志麻子、小林泰三、朱川湊人恒川光太郎平山夢明藤木稟が参加。
アンソロジーのキーワードは「悪夢」ではなく「20」。
小林泰三目当てだが、まぁ著者の作品としては可もなく不可もなし。
朱川湊人恒川光太郎の売れっ子というか角川ホラー代表格組は、手堅い。
藤木稟岩井志麻子を読むのは初めてかもしれない。後者はどうも「五時に夢中」での姿が浮かびがち。作品単体で見るべきだが、強烈な印象ゆえ不可避なものもある。
平山夢明は、よくも予想通りというか期待通りの作品を書いてくれるものだと思う。