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書は言を尽くさず、

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島田荘司 『進々堂世界一周 追憶のカシュガル』

進々堂世界一周 追憶のカシュガル
4編収録。御手洗潔が登場する短編集。
京大生の頃の御手洗潔が、世界一周の放浪の旅を終えた後、各地での思い出を振り返りながら語る。叙情的な語り口と豊かな風景描写が素晴らしく、旅情に溢れる作品とも言える。特に表題作は、歴史に翻弄された街・カシュガルで生きた老人の悲哀が感動を誘う。
一方で、島田荘司作品にしては本格ミステリ的な要素は薄めであり、好みの分かれるところであろう。(その中で、『Mystery Seller』にも収録されていた「戻り橋と悲願花」はちょっと異色ではある。)