Gシリーズ第8作。
4年ぶりの続編のため、色々忘れた人向けには以下。(講談社公式)
http://www.bookclub.kodansha.co.jp/kodansha-novels/1211/morihiroshi/
本作のテーマの一つに「宗教」があり、森博嗣の宗教観が登場人物を通して語られる。特に戦争と宗教の関係、芸術と宗教の関係が興味深い内容だった。
現実の時間の経過に逆らわず、登場人物も着実に歳をとる。別にそうした描写が過剰なわけではないが、何故かそういうことを考えさせられた。
しかし久しぶりに森博嗣を読んでいると、やはり会話文が良い。会話文に面白みを感じる作家は、個人的には森博嗣と小林泰三。