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書は言を尽くさず、

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小林泰三 『惨劇アルバム』

惨劇アルバム (光文社文庫)
とある家族を描いた連作短編集。
小林泰三という作家は「ズレ」た人間像を描くのがとことん巧く、本作も例外ではない。1編ごとに主人公が変わり、家族の誰かが視点となるのだが、全ての作品で何らかの「ズレ」にぶつかる。ごつごつするような違和感と闘いながら読み進める小説。
序章と終章を含む7編の中では、展開が想像できるものの楽しめた「公平な情景」が好み。