書は言を尽くさず、

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西尾維新 『化物語』

化物語(上) (講談社BOX) 化物語(下) (講談社BOX)
西尾維新自身、百パーセント趣味で書いたと語るだけあって、かなり偏りのある作品。特に会話文の多さが際立っている。この会話文が実に軽妙なのと、主人公を中心とした所謂ハーレム状態が続き、なかなか読者を飽きさせない。
戯言シリーズ・世界シリーズ・りすかシリーズ等に比べると非常にポップ。もともと西尾維新自体結構なポップなので、本作は相当のものということ。その点で、西尾維新の中では手に取りやすい作品だと思う。それだけに、文庫・新書等の廉価版発行を願いたいが。講談社BOXはやはり高いと思う。